シシバナヘビというヘビをご存知でしょうか?
特徴的な見た目で、数あるヘビの中でもコアな人気の高いヘビです。
この記事ではそんなシシバナヘビの中でも流通の多いセイブシシバナヘビについてご紹介します。
セイブシシバナヘビを飼ってみたいという方向けに、その特徴や飼い方、シシバナヘビの毒性について解説します。
目次
セイブシシバナヘビとは?
名前 | セイブシシバナヘビ |
学名 | Heterodon nasicus |
分類 | 有鱗目ヘビ亜目マイマイヘビ科シシバナヘビ属 |
生息地 | アメリカ合衆国南部〜メキシコ北部 |
サイズ | 40〜60cm |
エサ | カエル、マウスなど |
シシバナヘビの生育環境
アメリカの南部〜メキシコの北部にかけて生息しており、生息地域によってメキシコシシバナヘビ、ダスティーシシバナヘビ、プレーンズシシバナヘビといった亜種が存在します。
砂地に住んでおり、明け方や夕暮れといった涼しくなる時間帯に活動をします。
年間を通して雨の少ない地域に生息しており、乾燥には非常に強いです。
特徴
見た目
セイブシシバナヘビの特徴は「猪鼻」の名前の通り、そのツンと上を向いた鼻にあり、この鼻を使って地面に穴を掘り、巣穴や休む場所を作ります。
全体的に太短くずんぐりとした体をしています。
サイズ
全長は40〜60cm程で、オスよりもメスの方が大型化しやすいと言われています。
毒性
獲物を痺れさせる神経毒を持っています。
とはいえシシバナヘビは威嚇や攻撃で噛むことはほとんどありません。
噛まれる場合も、給餌時にエサと間違えて噛まれる可能性があるといったぐらいです。
弱い毒ですので噛まれたからといって体に重篤な症状が出るわけではありませんが、患部の腫れや痒みを伴います。
価格
ショップやモルフによりますが、ノーマル個体であれば8,000円〜1,5万円ぐらいで売られています。
モルフ
ショップで見かける機会はあまりないのですが、シシバナにも数多くのモルフが存在します。
「アナコンダ」「アザン」「モカ」など特徴的な体色、柄のものが見られます。
飼育方法
ケージのサイズ
ケージはプラスチックケースや水槽など、底面積が取れるものであればどのようなものでも構いません。
脱走を防ぐ為にもしっかりと蓋ができるものが好ましいです。
ケージ内温度、湿度
ケージ内は25度〜27度程になるようにパネルヒーターなどで調整します。
乾燥地域に住んでいるので、特別に湿度をあげることを考える必要はありません。
エサの与え方、頻度
ベビーの頃は1、2日に1回、飲み込めるサイズのピンクマウスを与えます。
30cmを超えたあたりから徐々に餌をやる頻度をあけていき、アダルトになる頃には食事の頻度は4、5日に1回程度になります。
シシバナは消化機能が他のヘビと比べると強くない為、食べたマウスの消化に時間がかかります。
余り頻度をあけずに次の餌をあげたり、一度に与えすぎると吐き戻しの原因にもなりますので注意してください。
水分補給
ケージには水入れを用意し、シシバナが好きなタイミングで水分補給ができるようにしておきます。
また脱皮の際も水場は重要になりますので、タッパーや深皿などシシバナが浸かれる程度の器を用意しておきましょう。
床材
床材はキッチンペーパーやペットシーツで構いません。
ヘビは食事の際に床材がマウスの血や体液で汚れやすいですので、簡単に交換できて安価なものをおすすめします。
パークチップなどは誤飲の可能性があるのであまりオススメできません。
飼育時の注意点
もしも噛まれてしまった時は
前述しましたが、シシバナヘビは毒を持っています。
とはいえマムシやハブなどと違い、唾液に毒性があるだけなので極めて危険なわけでもありません。
しかし、それでも痛みや腫れ、痒みなどの症状は出ますし、なかなか離してくれない場合は唾液が長く付着するので腫れや痒みが強く出やすいです。
万が一噛まれてしまい、なかなか離してくれない時は竹製のピンセット等をゆっくりと口元に入れ、慎重に口を開かせます。
焦ると口の中を怪我させてしまいますので、落ち着いて冷静に対処しましょう。
金属製のピンセットなど、硬いもので行うと怪我の確率が高まりますので、普段の餌やりから竹製のピンセットを使うなど準備しておいても良いかもしれません。
傷口はよく洗って消毒しておきましょう。
まとめ
この記事ではセイブシシバナヘビの特徴や飼い方について説明しました。
ツンと上を向いた鼻が愛らしいシシバナですが、飼育をする上では気をつけなければいけないポイントも存在します。
慣れればハンドリングも可能な種ですので、シシバナを買ってみたいと言う方は十分に注意しつつしっかりと可愛がってあげましょう。