人気のフトアゴヒゲトカゲを飼ってみよう!

人気のフトアゴヒゲトカゲを飼ってみよう!

レオパと爬虫類人気の双璧を成す「フトアゴヒゲトカゲ」。飼いやすさだけでなく、特徴的で愛嬌のある動きで多くのファンがいるアガマ科のトカゲです。

この記事ではフトアゴヒゲトカゲの特徴から飼い方、飼育時の注意点などをご紹介します。

フトアゴヒゲトカゲとは?

名前 フトアゴヒゲトカゲ
学名 Pogona vitticeps
分類 有鱗目トカゲ亜目イグアナ下目アガマ科アゴヒゲトカゲ属
生息地 オーストラリア
サイズ 40〜50cm
寿命 約8〜10年
エサ ヤング 肉食(昆虫等)
アダルト 草食

生息環境

フトアゴヒゲトカゲはオーストラリア東部から南東部に生息する地域固有の品種です。

現地での夏の日中は40度近くまで上がり、夜は20度を下回るような環境で過ごしています。年間を通して雨が少なく、乾燥した地域であることも飼育の上では考慮すべき項目です。

特徴

見た目

フトアゴヒゲトカゲの名前の通り、下顎の周りにはトゲ状の鱗が並び、同様に目上〜背中にかけても細かなトゲ状の鱗が生えています。

アガマ科特有の平べったい体が特徴で、手足は強くしっかりとしています。

ボビング・アームウェービング

フトアゴは特徴的な動きをする事で有名で、頭をヒョコヒョコと上下に動かす「ボビング」という仕草や、片方の前足を上げゆっくりと回す「アームウェービング」という愛嬌のある動きをとります。

ボビングは特に雄に見られる動きで、縄張りを主張する時や雌への求愛の際に行われます。ボビングを行っている時はアゴ部分が真っ黒に変色するのが特徴です。

雌でも怒った時はボビングを行う個体がいますが、雄のようにアゴが黒くなるような事はありません。

対してアームウェービングは降参、また敵意がない事を示す際か、求愛に対して受け入れの姿勢として行われることもあります。

パタパタと頭を振る動きや腕をゆっくり回す仕草はとても可愛げがありますが、フトアゴとしてはストレスを感じている場面である事が多いので注意してあげましょう。

サイズ

最大で全長約50cm程、飼育下ではアダルトで40〜50cm程度になるのが一般的です。成長は早く、1年程度でほぼアダルトサイズまで大きくなります。

ただ体の構成は頭、胴体と尻尾で1:1程度になるので、実際の見た目はそこまで大きく感じることはないかと思います。

メスよりもオスの方が大きく、体も太くなる傾向にあります。

寿命

野生の過酷な環境下では病気や捕食者の影響がありますが、飼育されているものだと寿命は約8〜10年程度になります。

比較的長命ですので、飼育時は長くお世話をしてあげる覚悟が必要ですね。

価格

ベビーで5,000〜、ヤング〜アダルトで10,000〜が相場となります。

とはいえ上記の値段は多く流通しているモルフ(品種)の価格となっており、珍しい見た目のものはそれだけ値段が高くなり何万円もするような個体も珍しくありません。

モルフ

野生のものは全体的に深い黄土色に薄い黄色が入る、砂地で体が隠せそうな色彩となっています。

実際にショップで売っているものはそこから品種改良がなされた、黄色みが強いもの、赤みが強いもの、オレンジがかったものとバリエーション豊かな色彩をしています。

中には白や黒になる個体もおり、そういった珍しい個体はその分値段も上がります。また、フトアゴ特有のトゲ状の鱗が少ない〜ほぼ無い個体も存在します。

飼育方法

ケージのサイズ

大きくなる個体で50cm程になるので、ケージは余裕を持って60cm以上のものを用意してあげましょう。

爬虫類は上から来るものに恐怖を覚えやすいので、一般的な水槽ではなく爬虫類用の前面が観音開きにできるタイプのケージを用意してあげるのが望ましいです。掃除や餌やりもこちらの方が行いやすいのでおすすめです。

ケージ内温度、湿度

前述したように元々はオーストラリアの熱い地域に住む品種ですので、ケージ内も出来るだけ環境を近づけてあげる事が望ましいです。

エアコンの設定温度を上げる、暖突やパネルヒーターを設置するなどでケージ内の温度を30度前後に保てるようにしてあげましょう。湿度は60%を目安にしますが、乾燥には強いのである程度前後しても問題はありません。

ホットスポットの用意

また、フトアゴは昼行性でバスキング(日光浴をして体温を温める行動)を行います。

ケージ内にはバスキングライトを設置し、バスキングライトの下には熱を持ちやすいレンガなどを設置して背中側とお腹を温められるようなエリアを設けましょう。

バスキングライト直下で40度〜、バスキングエリアから離れた場所で27、8度とケージ内で温度変化があるようにしてあげる事で、フトアゴは好きな場所で体を休める事ができるようになります。

UVBライトの用意

ホットスポット用のライトと併せて、UVBライトも設置してあげましょう。

エサの与え方、頻度

フトアゴは幼体と成体で食性が変わります。

ベビー(生後3ヶ月程度まで)

小さいイエコ(ヨーロッパイエコオロギ)やデュビアといった昆虫を1日に1回、食べられる量を与えます。

生きた昆虫を与える場合はケージ内に放すのではなく、ピンセットで摘んでフトアゴが食べやすいように目の前に持っていってやります。

何匹食べるか把握しやすいということもありますが、そのまま放すと昆虫がフトアゴの脚などを齧り怪我をさせる可能性があるためです。

ヤング(生後半年程度まで)

この頃からは昆虫の他に野菜類も与えていきます。

小松菜や豆苗といった葉物を中心に、人参やカボチャなども好んで食します。また食用菊なども好んで食べる個体がいます。

注意点としては、あげてはいけない野菜もあるという事を覚えておかなければなりません。

ほうれん草などの葉菜類は「シュウ酸カルシウム」を多く含んでいるものもあり、尿路結石の原因となります。また、カボチャなど脂質の多いものは肥満の原因にもなりますので、食いが悪い時にほんの少し混ぜてやる程度に抑えるべきです。

アダルト(生後半年〜)

この頃になるとほとんど野菜中心の食性になります。
ただ食いが悪い時などに昆虫を上げる事で、また活発に食事を開始する事もありますので必ずしも野菜だけというわけではありません。

カルシウムの添加

またどの時期にもそうですが、飼育下の爬虫類はカルシウム不足に陥りやすいです。

カルシウムが不足すると生育に悪影響を及ぼすだけでなく、クル病といった病気にかかる危険性もあります。餌をあげる際はショップで売っているカルシウムパウダーをまぶしてあげる事でカルシウムを補ってあげましょう。

人工餌

また、フトアゴ専用の人工フードも存在します。

ベビー期用のフードやアダルト期のドライフードまで、どれも専用に作られているので食いも良く、虫餌を扱う事が苦手であれば餌の選択肢に入れると良いでしょう。人工フードだけで生育する事も可能ですが、中には全く食べようとしない個体や途中から見向きをしなくなる個体もいますので、虫餌もあげられるようになっていた方がいざと言う時に困りません。

水分補給

あまり水分を必要とせず、野菜からの水分で賄えてしまう場合も多いですが、ケージ内にはいつでも飲めるように水場を用意してあげても良いでしょう。

小さめのお皿などに、フトアゴが万が一入ってしまっても問題ない深さの水を入れておきます。水分不足が便秘につながる場合もありますので、フンの様子を観察しつつ与えてください。

水は2、3日に1度替えてやる他、汚れていたら都度交換してあげてください。

床材

床材に関してはある程度どのようなものでも構いません。

掃除のしやすさとコストを考えるとキッチンペーパーやペットシーツを敷いておくのがおすすめです。また、野生の環境に近づけたい場合は砂状の床材も売っていますので利用してみてください。

樹上性のフトアゴは上下に動く事も好みますので、ケージ内に太めの流木などを設置してあげると良いでしょう。

飼育時の注意点

よくある病気

フトアゴに最も多いのは肥満による疾患です。

人懐っこく仕草の可愛いフトアゴは、つい餌を多めにあげてしまいたくなりますが、肥満は様々な病気の原因となりますので、日々体調管理は怠らないようにしましょう。

またフトアゴ特有というわけではないですが、カルシウム不足によって起こるクル病も多い病気です。餌へのカルシウム添加、UVBライトの設置は忘れずに行ってください。

多頭飼い

ショップなどに行くとベビーサイズのフトアゴが衣装ケースにたくさん入れられていたり、ケージ内に3匹ほど入れられているケースもありますが、基本的にはお勧めしません。

喧嘩での怪我や、ほかのフトアゴの爪や尻尾で目にキズがつく場合があるので出来るだけ1匹につき1個のケージを用意してあげるべきです。

まとめ

この記事ではフトアゴヒゲトカゲの特徴と飼い方、またその注意点をまとめました。

飼育ノウハウや人工フードの充実など、初めてでも飼いやすい種類ですので、気になる方は1度ショップに見に行ってみてください。
愛らしい仕草は1度みるとトリコになること間違いなしです。

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