ヘビの中でも特に人気が高く、モルフの多さや飼いやすさから爬虫類飼育の初心者にオススメできるのがコーンスネークです。
この記事ではコーンスネークの特徴から飼い方、飼う際の注意点などをお伝えします。
目次
コーンスネークとは?
名前 | コーンスネーク(アカダイショウ) |
学名 | Elaphe guttata |
分類 | 有鱗目ヘビ亜目ナミヘビ科ナメラ属 |
生息地 | アメリカ合衆国 |
サイズ | 最大180cm |
寿命 | 8年 |
エサ | 小型哺乳類、鳥類、卵、爬虫類、両生類など |
生育環境
コーンスネークは別名アカダイショウとも呼ばれるナミヘビ科に属するヘビです。
アメリカ合衆国の南東部に広く分布しており、体に並ぶ斑紋がトウモロコシ(コーン)に見えることからコーンスネークの名前がつきました。
性格は温厚で、空腹時に顔の前で手を動かしたり、急に強く掴むなどで恐怖を与えない限り噛み付いてくるような事はありません。
半夜行性で、主に薄暮〜夜間にかけて行動し、ネズミなどの小型哺乳類や鳥、またその卵などを主食としています。
特徴
見た目
前述の通り、体表面には斑紋が並び、これらがトウモロコシのように見えるという事でコーンスネークの名がつきました。
ボールパイソンなどと違いナミヘビ科のヘビは頭部は小さく胴体も細身の為、サイズほどの圧迫感は受けないかと思います。
サイズ
全長は120〜180cm程まで成長します。
飼育下では大きくなっても150cm程度で止まることが多いようです。
ショップで売られているコーンスネークはベビー〜ヤングサイズのものが多いので、飼育の際にはここまで大きくなるのだという事を念頭において飼うようにしましょう。
寿命
野生下では6〜8年と言われていますが、これは天敵の多さからくるものです。
実際に飼育する場合は10年以上生きるものも多く存在します。
価格
即売会などに行けば5、6,000円台で探すことのできる個体も存在します。
ショップでは1万円あれば買えるでしょう。
なおモルフによっては数万〜十数万で売買されるケースもざらにあります。
モルフ
コーンスネークには多くのモルフが存在します。
アルビノやアネリといった一部の色が抜けているものから、ラベンダー、ゴーストといった全体的に色が淡くなるもの、キャラメルやブラッドレッドといった一部の色が濃く出るものなど、非常に豊かな色彩をしています。
冬眠
野生下では冬眠をする個体もいます。
飼育下では特別な理由がない限りは冬眠させる必要はないかと思いますので、ケージ内の温度を保てるようにしましょう。
飼育方法
ケージのサイズ
ヘビのケージを選ぶ際によく言われるのが「とぐろを巻いた大きさの3倍」です。
コーンスネークであればアダルトサイズでも60cmほどのサイズがあれば十分でしょう。
また、爬虫類用のケージではなく引き出し式の衣装ケースなどをケージとして利用することも可能です。
その際は脱走されないように引き出し部分をテープで留めるなどしておきましょう。
ケージ内温度、湿度
コーンスネークは28〜30°程度で飼うのが適正と言われています。
比較的暑さにも寒さにも強い種ですが、エアコンや保温器具などを使い、適正温度から逸脱しないように調整してあげましょう。
エサの与え方、頻度
コーンスネークを飼育する際の主なエサはマウスです。
ショップで売っている冷凍のマウスを解凍して与えるようにしましょう。
ベビーの頃はピンクマウス、そこからサイズと共にマウスの大きさも上げていき、100cm程になればアダルトサイズのマウスでも飲めるようになります。
30cm程の時は成長期ですので週に2回、ホッパーサイズを飲めるようになる頃には週に1回、100cmを超えてくる頃には10日に1回程度の給餌間隔で大丈夫です。
水分補給
個体がとぐろを巻いた状態で浸かれる大きさのタッパーに水を入れて置いておきましょう。
飲み水としてだけでなく、脱皮時には古い皮を脱ぎやすいように水に潜って体に水分を含ませる事もあります。
床材
掃除がしやすいようにキッチンペーパーやペットシーツを敷いておけば問題ありません。
ウッドチップやヤシガラなどを敷いてもよいですが、エサと一緒に飲み込んでしまっても大丈夫なように小さめのものにするか、給餌の際はヘビを別の容器に移すなどの対応が必要です。
飼育時の注意点
多頭飼いできるか
よくショップなどでは1つのケージに複数個体が入れられて販売されています。
ですので多頭飼いできそうな気もしますが、ヘビにとってはストレスになる他、場合によっては不用意な繁殖につながる場合もあります。
極力ヘビ1匹に対して1つのケージを用意してあげるようにしましょう。
ハンドリング
コーンスネークは大人しいヘビですのでハンドリングをする事が可能です。
最初は怖がるかもしれませんが、週に1、2回ハンドリングを行っていると次第に慣れてきます。
ただし過度なハンドリングは生体のストレスになりますので、多くても週に2回程度に抑えておきましょう。
まとめ
コーンスネークの特徴と飼い方についてまとめました。
ナミヘビ科特有のくりっとした目や触り心地、モルフの多彩さなどで多くのファンがいるコーンスネークは初めてヘビを飼う方にはとてもオススメの種です。
気になる方は是非一度ショップで手に取らせてもらってください。