ボールパイソンを飼育してみよう!環境作りやエサやり、気を付けたい点などを解説

ボールパイソンを飼育してみよう!環境作りやエサやり、気を付けたい点などを解説

爬虫類を飼われている方の中でも、特に飼育者が多いのがこのボールパイソンではないでしょうか。

ブリーダーによって数多くのモルフが作られており、自分の好きな柄の子を探すだけでも非常に楽しく、また飼育にもほとんど手間がかかりませんので、爬虫類初心者にもおすすめです。

基本的には臆病なので、わざわざ飼い主を攻撃してくる個体はそこまで多くありませんが、とはいえ力も強く大きくなるヘビですので、飼育には注意も必要です。

この記事ではボールパイソン飼育における、ケージの選び方や餌やり、環境整備に加え、代表的なモルフの紹介も行います。

ボールパイソンを飼ってみたい!という方はぜひ参考にしてみてください。

ボールパイソンとは?

名前 ボールパイソン
(和名:ボールニシキヘビ)
分類 有鱗目ヘビ亜目ニシキヘビ科ニシキヘビ属
生息地 ウガンダ、ガーナ、カメルーン、コンゴ共和国、トーゴ、ナイジェリア等
サイズ 〜150cm
寿命 〜30年
エサ 小型哺乳類
飼育下:マウス

生育環境詳細

ボールパイソンはアフリカ大陸中部〜西部にかけて広く生息しています。

生息域は熱帯雨林気候〜サバナ気候で、四季の代わりに雨季と乾季で分かれています。

アフリカ大陸西部
雨季:5月〜9月
乾季:10月〜4月

アフリカ大陸中部
雨季:11月〜4月
乾季:5月〜10月

※地域により前後します。

暑い時期は日中の気温が35度を超え、寒い時期でも20度を少し下回る程度で一年を通して暖かい気候の中で暮らしています。

特徴

名前の由来

ボールパイソンは身の危険を感じた際に、とぐろを巻いて頭をその中に隠す習性があります。

この姿勢が綺麗なボール状になる事からボールパイソンと呼ばれています。

サイズ

飼育下ではアダルトで〜150cmほどのサイズが一般的ですが、200cmに迫るものも少なからず存在します。

コーンスネークなどナミヘビ科のヘビと違い、太くずっしりとした体型のため体重も3kgを超えます。
中には4kgを超えて成長する個体もいますが、ペットとして飼育する中でそこまでのサイズにするのは難易度が高いでしょう。

寿命

20年〜30年ほどと、非常に長生きします。

基本的に臆病で、天敵に襲われた際に逃げるのも下手なので野生化でそこまで長生きしているものは少ないでしょうが、飼育下では20年以上の長いお付き合いになる事を理解して飼う必要があります。

冬眠

冬眠ではないですが、自然環境下でのボールパイソンは乾季にはほとんど活動せず、雨季の間に溜めた栄養で約7ヶ月を乗り切ります。

特にWC、FHの個体に関しては生息地の乾季に合わせて餌を必要としなくなりますので、拒食との見極めが重要です。

モルフ

ボールパイソンがペットスネークとしてここまで普及したのはモルフの多様性にあるでしょう。

体色が明るくなったり明度が落ちるパステルやレッサー、黒みが強く出るシナモン、モハべ、アザンティック、体色が白くなるアルビノやリューシスティックなど。

モルフによって色も模様も多種多様なうえ、さらにブリーダーさんの手によって新しいモルフが生み出され続けているので、色々と見てみると気に入った模様の個体にも出会えると思います。

ボールパイソンの購入方法

ボールパイソンはショップや即売会には必ずいますし、専門のお店もあるので購入先には困らないでしょう。

価格もノーマルであれば3,000円程〜販売されていますが、珍しくモルフであれば20万、30万円を超える価格がつくこともあり、値段の幅は非常に広いです。

飼育方法

ケージのサイズ、材質

飼育において特別なケージは必要ありません。
衣装ケースで飼われることも多く、サイズに応じて小型〜大型の衣装ケースを用意してあげれば問題ありません。

必要なケージのサイズはとぐろを巻いた時のサイズの3倍と言われていますので、それを目安に購入しましょう。

大きくなるとその分力も強くなるので、衣装ケースのフタを持ち上げられてしまう可能性があります。
しっかりとフタができるものを選んで脱走されないように注意が必要です。

なお、ボールパイソンは捕食の際に獲物に巻きついて絞める習性があります。
高さのないケージですと体が邪魔をして巻きつく事ができず、食事をやめてしまう場合があるので、少なくとも体高の3〜4倍ほどの空間ができるケージを用意しましょう。

ケージ内温度、湿度

暖かい環境を好み、28℃〜30℃ぐらいで活性が高くなります。
特に小さいうちは少し温度を高めにしておくと代謝が上がり餌食いがよくなります。

お腹側からの冷えには弱い為、気温が下がる時期はケージの1/3ほどがパネルヒーターの上に乗るように設置し、捕食後にお腹を温められる場所を用意しておくといいでしょう。

湿度はケージ内に水入れを入れておけば問題ないかと思いますが50%以上をキープできるようにします。

湿度が低いと脱皮不全や拒食に陥る事がありますので注意してください。

エサの与え方、頻度

ボールパイソンに与えるのはマウスになります。
マウスはボールパイソンにとって成長に必要なカルシウムやビタミン類を全て含んでいる餌で、生涯マウスだけでの飼育も可能です。

ベビーの頃は週に2回ほど、大きくなるにつれ頻度を落としていき、アダルトになれば月1〜2回の給餌で十分です。

冷凍の場合は小分けのパックのまま、タッパーやバケツに蛇口から出る温水(42℃前後)とともに入れ、お湯が冷めたら新しいお湯を注ぎなおす、という方法でゆっくりと解凍していくのがおすすめです。

電子レンジでの加熱や茹でる、熱湯に浸けるなど急な解凍では、表面は柔らかくなっていても芯まで解凍しきれていない場合がありますのでご注意ください。

またパックから出して直接お湯につける方法もありますが、マウスの匂いが薄れる事で餌としての興味を失う個体もいますので、性格に合わせて解凍方法を調整してみましょう。

マウスのサイズ

ボールパイソンは餌を丸呑みにしますので、飲み込めるサイズのマウスを上げる必要があります。

一般的に、
・蛇の頭と同じサイズとマウスの頭のサイズが同じくらいのもの
・蛇の胴回りと同じか若干大きなマウス

が適しているとされていますが、個体によっては大きなエサを怖がったり飲み込むのが下手だったりしますので、あくまで目安と考えて、まずは少し小さめのマウスを与えてみるなどで食べられるサイズを知っておきましょう。

とはいえ、体に対して小さいマウスばかり与えていると成長が遅くなりますので注意です。

水分補給

ボールパイソンは水浴びが好きで、タッパーに水を入れて置いておくとその中でとぐろを巻いてゆっくりしている事も多いです。

水分補給に加え、脱皮時に古くなった皮膚をふやかすなどの目的で水に浸かることも多いですので、中でボール状態になれるサイズの水入れを用意しておきましょう。

よくある蛇用の水入れもいいですが、100均でタッパーを買ってきて、フタを自分で切って作る事もできますのでちょうど良いサイズがなければ自作するのも手です。

水は1日1回取り替えるぐらいで問題ないですが、ボールパイソンは重く力もあるためタッパー事ひっくり返してしまうことも少なくありません。
水入れがひっくり返ってないか定期的にチェックしてあげましょう。

床材

ベビーの頃は乾燥に弱いので、水入れに加え水苔などを敷いてやる事で湿度を補ってあげるとよいでしょう。

なお餌やりの際に水苔ごと飲み込もうとしないように注意しておく必要はあります。

ある程度成熟すればペットシーツを敷いておけば、フンや脱皮後の皮などの掃除も楽ですし、それなりに経済的です。

UVBの有無

ボールパイソンにUVBライトは必要ありません。

拒食について

ある日突然ボールパイソンが餌を食べなくなった!という事で心配になる方もいらっしゃるかもしれませんが、1回2回給餌に失敗したぐらいでは特に問題ありません

たまたま気乗りしなかった、という事も十分考えられます。

ケージ内の温度・湿度低下が原因で、活性が落ちている場合も考えられますので温度・湿度が低いようであれば上げた上で様子をみましょう。

何事もなく食べ始めることも少なくありません。

季節性の拒食

記事内でも一度触れましたが、ボールパイソンは雨季に行動し、乾季がくると休眠状態に入ります

成長に伴い活動期と休眠期がはっきりとしてくる事が多く、WC・FH個体は自然環境下の時期に、国内CB個体でも湿度の下がる秋〜冬頃に餌への反応が薄れていきます。

ある程度自然なことではあるので、食べる時期にはしっかりと餌を与えておくことで休眠に入っても大丈夫なように準備しておきましょう。

毎年のことなので初年度はびっくりするかもしれませんが、だいたい感覚が掴めてくるので休眠期に入ったんだとわかるようになると思います。

この時期に慌てて強制給餌を行うと、そもそも代謝を下げている時期なので内臓に不必要な負担を強いることになります。

個体差で休眠期に入らない個体もいるので見極めは少し難しいですが、食べる食べないはかなり個体差の出る部分ですので、そういうものだと受け止める事が重要です。

背骨がはっきりと浮き出るほど痩せ細ってしまった、口腔内に膿のようなものが見えるなど、はっきりと別の原因が見て取れる場合は、すぐに爬虫類を診てくれる動物病院を受診するようにしましょう。

まとめ

ボールパイソンの飼育についてまとめさせていただきました。

ペットスネークの中でも頑強で、ちょっとやそっとの環境であれば問題なく適応できる懐の広いヘビですので、初めて爬虫類を飼うという方には特におすすめだと思います。

色々なモルフを見ているだけでも面白く、いずれは自分でもブリードを、と思えるような楽しさがありますので、ぜひ一度即売会などで多くのモルフを見てみてください。

きっとお気に入りの子が見つかると思います。
長生きする種類ですので、購入の際にそこだけは忘れないようにして楽しい爬虫類ライフをお送りください。

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