爬虫類の飼育を始めてみたいけど、生体を迎えるまでに何を用意していたらいいんだろう?
そんな疑問を持っている方向けに、爬虫類飼育の必需品や、持っていると便利なものをまとめました。
まずはここから揃えていって、その後生体に応じて追加で備品を揃えていけば問題ないと思いますので参考にしてみてください。
目次
ケージ
必須
当たり前ではありますが、生体を入れておくケージが必要です。
飼育する種類によって必要なサイズや形状が変わりますので、普段どういった行動をとっているのかを調べておきましょう。
一般的な水槽でも買えないことはないですが、世話をする際に上からしか手を入れられないケージでは生体がストレスを感じてしまいます。
爬虫類用の側面が観音開きになるタイプが生体にストレスを与えづらく、メンテナンスや餌やりもしやすいのでおすすめです。
例としてレオパやニシアフ、またベビー〜ヤングサイズのトカゲ類のように、小型であればレプタイルボックスのような小さいケージでも飼育可能です。
クレステッドゲッコーのような、いわゆる壁チョロ組であれば高さのあるケージを利用する事で立体活動を見る事が可能です。
蛇の場合はとぐろを巻いたサイズの3倍が目安と言われているので、購入するペットに応じてケージを用意しましょう。
湿温度計
必須
ケージ内の気温、湿度管理は爬虫類の健康を保つためにとても重要です。
爬虫類は変温動物ですので気温が低いと活性が落ちたり、餌をうまく消化できないなどの問題が出てきます。
また湿度が下がる事でも活性が落ちたり、脱水状態になる危険性もあります。
湿温度計を設置して、常にケージ内の状況を把握できるようにしておきましょう。
仕事などで家を空ける事が多い方には、気温・湿度の最高値と最低値を記録しておいてくれるものもあります。
日中の気温変化を知っておく事で調整がしやすくなると思いますので活用しましょう。
バスキングライト
必要に応じて
「バスキング」とは日光浴を意味します。
野生下では必要に応じて日光浴ができますが、室内飼いだとそれもなかなか難しいでしょう。
ライトでケージの一部を温めバスキングスポットを作る事で、食事後に体を温めて消化を促したり、体内リズムを整える効果があります。
レオパなどの地表棲かつ夜行性の種に対してはバスキングライトは必要なく、後述のパネルヒーターの方が重要になりますのでご注意ください。
UVBライト
必要に応じて
昼行性の種は太陽光に含まれるUV-Bを浴びる事でビタミンD3を生成します。
ビタミンD3はカルシウムの吸収を促しますので、UV-Bが足りないと骨の疾患につながる恐れがあります。
こちらも夜行性の種やヘビ類では必要ないこともありますので、生体購入時に確認しておくと良いでしょう。
ソケット
必要に応じて
バスキングライトやUVBライトを設置するソケットです。
ライトの必要数に応じて用意しましょう。
ケージに設置する方法としてクリップで止めるタイプやネジ式のものがありますので、設置場所に応じて選ぶと良いでしょう。
パネルヒーター
必要に応じて
ケージの底面に敷くことで、ケージ内を底から温める事が可能です。
パネヒを使用する際は、全面に敷いてしまうと暑くなった時に逃げるエリアが無くなってしまうので、ケージの1/3程の範囲が温められるように敷きましょう。
暖突
必要に応じて
ケージの上部に設置する事で全体を満遍なく温める事ができる保温器具です。
秋〜春先にかけての肌寒い季節に、ケージ内温度を底上げするのに便利です。
取り付けの際はねじ止めが必要ですのでご注意ください。
タイマーサーモ
必要に応じて
UVBライトや保温器具を設置する際にタイマーサーモを中継する事で、ライトを何時につけて何時に消す、何度以下になったら保温器具をつけるといった作業を自動で行う事ができるのでとても便利です。
昼夜の設定や温度管理が楽になりますので資金面で余裕があれば設置推奨です。
タイマーだけの安いものもありますので必要に応じて選択しましょう。
サーモガン
必須
ライトを照射した位置の温度を測ってくれる器具です。
温度計ではケージ全体でしか測れませんが、サーモガンを使う事でバスキングスポット下の温度が何度になっているかなど細かく管理が可能です。
また冷凍エサを解凍する際のお湯の温度やエサの温度もすぐに測る事ができますので、一台用意しておくと何かと便利です。
タッパー
必須
エサにダスティングを行う際に使います。
箱上のものであればタッパーでなくても問題ありませんが、少し深さのあるものでないとコオロギなどが飛び出しますのでご注意ください。
昆虫の体液などで濡れる場合もありますので、水洗いがしやすいものを選びましょう。
カルシウムパウダー
必須
一般的に流通しているエサ昆虫だけではカルシウム不足になりますので、エサにカルシウムパウダーを振りかけて与えるようにします。
草食の場合も同様です。
水入れ
必要に応じて
必要な時に水分が摂取できるように水入れが必要な爬虫類は多いです。
こちらもタッパーなどで構いませんが、大型種の場合はひっくり返してしまうこともあるので、安定感のある専用のものを用意しておいてもいいでしょう。
一部のヘビやトカゲは水に潜るタイプのものもいますので、その場合は体が浸かるサイズの水入れを用意してあげましょう。
餌入れ
必須
エサを入れておく容器です。
かえしがついているものであれば生き餌のミルワームやゴキブリの脱走を防ぐ事ができます。
また人工餌や野菜類をあげる際も、床材に直に置くと誤飲や床材の汚れに繋がるので餌入れを用意しましょう。
この場合は100均で売っている小皿などでも構いません。
霧吹き
必須
ケージ内の湿度を上げるのに使います。
100均で売っているものでも十分ですが、細かく散布されるものの方がおすすめです。
なお、バスキングライトがついている時に直接霧吹きを当てると割れる恐れがある為注意してください。
シェルター
必要に応じて
家に連れて帰ってきた直後など、生体がまだ環境に慣れていない時は身を隠せるシェルターや流木があると落ち着きやすいです。
ただし、シェルターがあるといつまでも人に慣れないデメリットもありますので、ある程度慣れた頃ににシェルターを抜いてやってもよいでしょう。
レオパやニシアフなど、ウェットシェルターを利用する個体に関しては常用しますが、湿度がある分カビや汚れがつきやすいので定期的に綺麗にしてあげましょう。
竹製ピンセット
必須
エサを与える際にはピンセットを利用しますが、金属のものだと勢い余ってピンセットに噛み付いた際に、生体が口の中を怪我してしまう可能性があります。
竹製のものであれば比較的柔らかいので怪我のリスクが抑えられますので、できるだけ柔らかいものを選んだほうがよいでしょう。
床材
必須
床材は生体に応じて選びましょう。
管理の楽さを考えると、ペットシーツや人工芝が使えるのであればそちらを選択してもよいでしょう。
ただし、湿度を必要とする生体の場合はソイルやヤシガラマットなどの保水力の高いものを利用するほうが結果的に管理は楽ですし、地面を掘る事でストレス解消につながる事もあるので、世話の仕方によって選択してみてください。
革手袋
必要に応じて
ペット側にその気がなくとも、大型種の爪であれば人の皮膚ぐらいであれば簡単に傷をつけられますし、ヘビ類であれば咬まれる可能性もあります。
傷から雑菌が入ってしまう事もあるので、大型種や攻撃的な個体を扱う時は、少なくとも始めのうちは皮手袋を用意しておいたほうがよいでしょう。
ただ慣れてくると何をしたら攻撃されるか、驚かせてしまうかが分かってくると思いますので、次第に付けなくなってくるものでもあります。
必要だと感じた場合は購入しておくと安心できるかと思います。
加湿器
必要に応じて
多湿を好む種類の場合、水入れの設置や霧吹きだけでは湿度を補いきれない場合があります。
その際は別途加湿器を設置してやる事で湿度を高める事ができます。
エサ昆虫がいる場合など、爬虫類飼育はどうしてもにおいが篭りがちです。
空気清浄機能付きのモデルであれば少し緩和する事もできますので、場合によっては導入をおすすめします。
サーキュレーター
必要に応じて
サーキュレーターで室内の空気を循環させてあげる事で蒸れが軽減できますので、空気清浄機やエアコンと併用することをおすすめします。
爬虫類飼育、餌のキープにおいて蒸れは厳禁ですので注意しましょう。
まとめ
爬虫類飼育において必要になる道具をまとめました。
自分の環境では必要ないかな?というものもあると思いますので、まずは確実に必須になるものから、あとは状況に応じて追加で買っていけばいいかと思います。
爬虫類用品は少し値が張るものも多いので、通販や中古品を扱うショップなどを活用して揃えていきましょう。